Fall
浮かぶ視線
響かない
泥濘む内に
詩を這わす
紅く染めた
指先にとまる
理解とは咲かぬ薔薇
何処へでも、と囁くから
思い出に彩りを重ねて
飽きもせず僕を喰らうなら
残り香と踊ろうか
濡れた肌を溶かすように
毒を歌う勘違いの夏も
どうか嘘のような鬱も
包み込んで
掬い取って
今は待つから
「さよなら」も言わずに消えた
蜃気楼に小指を沿わせて
果実と緑は秋と共に
刻む記憶はまだあの日のまま
暮れゆくあなたさえ奪おうとした
満たされることも無いまま
ただ唄おう







